アラ・ハバキの「道の奥」廻り

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zoom RSS “いわき“を訪ねて

<<   作成日時 : 2017/12/28 15:35   >>

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勿来町の北からR6号線は蛭田(びんた)川と鮫川の二つの川をわたって常磐バイパスとなり、藤原川をこえるとまもなくR49号線平バイパスと分岐した。朝方も夕方もはしったが立体交差となっているためクルマが渋滞となることもなく快適な道路だった。
そのいわきサンシャインロードから県道241号線へおりて滑津(なめづ)川にそって下流へむかった。


<いわき地方歩き図>
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古代いわき地方は南の菊多郡と北は岩城(のちに磐城と改名)郡のふたつがあり、勿来町窪田地内の郡遺跡と平下大越地内の根岸官衙跡がそれぞれの中心地だった。

11 世紀の終わりごろ常陸からきた大掾系平氏(岩城氏)の勢力が磐城郡は浸透するようになる。初代忠衡を高久三郎ということから、始まりは滑津川河口に位置する高久(たかく)と推定されている。

茨城県東茨城郡城里町大字高久にも同名の高久館跡があり、永仁元年(1293)に大掾氏の家臣鈴木五郎高郷の後裔高範が築いたといわれ、鎌倉後期には佐竹氏支族の馬淵小三郎景義が高久に移って高久氏を名乗ったという。岩城氏の故地だろうか?

また、福島県中通りを山(せん-仙)道、浜通りを海道と称されたが、『奥州後三年記』の記述にある清原真衡の養子にむかえられた海道小太郎成衡は岩城氏の出身との伝承もある。
ほかに、常陸大掾平国香の子孫にあたる隆行(成衡)が陸奥に下り、藤原清衡の女婿となったともいう。


滑津川の下流域にある高久は小さな集落で新舞子浜の松林が近い。「岩城氏発祥の地」などという案内板でもないものかとひと回りしたがとっかかりがつかめないまま、北にクルマを走らせ「かんぽの宿いわき」を目印に根岸官衙遺跡群のひとつ夏井廃寺跡にむかった。

廃寺跡の西に白山神社がある。石段をあがってみたが廃寺跡を一望できるほどの視界はひろくなく、おりて長靴にはきかえてあぜ道を遺跡説明板にむかって歩いた。


<高久橋と滑津川>
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<夏井廃寺跡>
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<根岸官衙遺跡群案内図・夏井廃寺跡>
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説明板の立つ土盛りは塔の跡のようだ。
南側に集落があり、案内図をみるとそちらには政庁など官衙遺跡がある。
詳細な案内図も撮ったし官衙遺跡も容易にたどりつけられると思ったが、これがなかなか手こずってしまった。集落のなかにある寺のうち、安祥院と安養院をとりちがえて起点としてしまい、なんども巡ったのだ。
そしてようやく気がついて集落の裏山に上がっていくと、廃寺跡と同じ絵柄の説明板がみえてホッと一息。よくみると、廃寺跡には伽藍配置図があり、官衙遺跡のほうには政庁うつりかわり図が載っていた。

根岸官衙遺跡群パンフによると、郡名が岩城から磐城にかわるのは8世紀中ごろで、郡衙も根岸遺跡から9世紀ごろにはどこか別の場所に移動した、とある。


<根岸遺跡>
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<根岸官衙遺跡群案内図・根岸遺跡から>
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<集落の背後に根岸遺跡がある>
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岩城氏の勢力の広がりは、一族の名が岩城郡内の中世の村の名を名字としていることにあらわれている。
好島・新田・富田・国魂・岩間などがあり、その他にも、深沢・千倉・片寄・大森・戸田・大高などの名がみられる。それには岩城氏一族が開発領主として領地をひろげていった様子が反映している。
岩城氏の本拠地は長友館から白土館へ、そして大館(飯野平)城へと移ったという。

平城跡は江戸初期に移封されてきた鳥居氏が築城したものだが、その高台からいわき駅を中心とした市街地を眺望しようと上ってみたら、一回目は本丸への道がわからず、ふたたびまわってようやくあがった。しかし本丸跡地は扉が閉まっていた。

気をとりなおして、岩城氏の最後の本拠地である大館(飯野平)城跡へむかい、ややせまい道をあがって本丸下までクルマで上がっていった。


<平城本丸跡地>
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<大館(飯野平)城本丸への道>
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いわき市内郷白水町の白水阿弥陀堂は白土館の真西にある。

内郷駅前をすぎて一の坪から案内板がたっていた。常磐線のさきを左折したあとは右に川がながれ、左には丘陵がせまって山あいにはいっていく風景だった。

阿弥陀堂には白水川にかかるあみだ橋をわたる。左に願成寺、むかいあって広場と駐車場が広々とした空間をつくっている。

苑池にかかる朱色の太鼓橋とまたひとつ平板な橋をわたると、今が盛りの紅葉が阿弥陀堂をつつんでいた。なかにはいると正座した係員がいて、ある程度の頭数になったのをみはからったのか、ゆっくりとした口調で由緒を語りはじめた。


<白水阿弥陀堂広場>
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<白水阿弥陀堂>
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