アラ・ハバキの「道の奥」廻り

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<<   作成日時 : 2017/12/05 11:22   >>

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村山市周辺にある“最上川三難所”の碁点・三ヶ瀬・隼。
碁点の右岸にある河島山は、村山市街からながれる大旦川が最上川に合流する地点にある。200mにとどかない高さながらもそのすがたは遠くからでも独立して見分けられる。

「地名調査−山形盆地と藻ヶ湖−中平龍二郎」によると、

−かつて古代に山形盆地一帯は湖であったが、北端の自然の堰が壊され干上がり原野になったという話を聞いた。寒河江市で現調した結果、盆地北端の自然の堰とは村山市河島にある“河島の堰”であることがわかり、更に寒河江市の当時の教育委員会では、盆地湖水説とは寒河江市君田町にある船着観音の伝説に由来するもので、盆地が湖であった寒河江市の西根と対岸の東根市貴船との間を連絡する船便があり、この湖の名称は藻ヶ湖(もがうみ)であったという話を得た。以下略−

という河島山の伝承があり、この藻ヶ湖とよばれる潟湖が語源となって山の潟→山潟→山形となったという。


河島山のふもとに設置された案内板には

−遺跡は旧石器時代後期から中世までの遺物が出土しており、長い人々の営みをうかがうことができる貴重な複合遺跡である。−

とあり、5〜6世紀推定の「古墳(円墳)」、室町時代から桃山時代推定の「板碑群」が紹介されたあと

−山頂とやや離され東方に「チャシ址」と呼ばれる「山城址」がある。一の丸は針巻(はちまき)式遺跡で、二の丸は二重の空堀で囲まれ、自然地形のままである。(略)最近は「中世城館跡」として研究されている。−

とつづき、そのあとには前山山頂の「経塚」にもふれている。


針巻(はちまき)式また鉢巻とも表記する形式の山城は、「山頂を一重の空堀と土塁で囲む小規模な館跡」とされている。庄内地方の鉢巻山館・蝦夷館がその城館で、ここ河島山遺跡も例のひとつであり、東根市の黒鳥山遺跡もまたそうであるという。
この形態は比較的古い段階の中世城館で11世紀末〜12世紀代までさかのぼる可能性があり、また「村領主が主導した村人の避難施設」とも宗教遺跡との関連からも説明されているから“謎の遺跡”と言っていいかもしれない。


<河島山から大森山周辺まっぷ>
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<河島山遺跡案内板>
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<河島山と最上川/最上川電子大事典>
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河島山から南に長瀞という川の流れにちなんだ地名がある。

東根市西部にある長瀞は中世城館跡に江戸初期から幕府直轄領の陣屋がおかれたところで、その史跡がよくのこされていて、歩いていたら史跡ウォーキングトレイルの参加者にまちがえられてしまった。珍しかったのは雷神堂の鳥居で、見た目にもずんぐりして低く立てられている。

長瀞の南に古代村山郡衙や延喜式にみえる村山駅に比定されている東根市郡山のせまい道を二回ほどめぐってみたが史跡案内とは遭わなかった。このあたりは11世紀半ばに摂関家領荘園として小田島荘が成立したとされる地域でもある。

R13号線をよこぎって白水川ぞいにある黒鳥山の黒鳥観音にいくと、ふもとに案内板があり

−(略)ある時代は山頂に鎮座したものか、その境内に示したと思われる径約50mの空壕が現存している。堂宇もあるいは山頂に、山脚に、又は山腹に何度か再建され、現堂宇は寛政二年(1790)の建築という。−

とあり、クルマでわずかにあがると観音堂まえにでるが、山頂にむかうらしい道が舗装路のさきにせまい山道となってつづいていた。

大森山は黒鳥山からは手がとどくほど近く南にみえる。
その山裾には市民体育館などがある広場で、山頂へは西側から上る道があった。すぐ道が分岐していて、いっぽうは「磨崖仏」へ行く。ひたすら上にクルマをはしらせると、頂上近い場所で二人組の散歩者にであった。ここまでくるといい運動だろうなと感心しているうちに終点に着いた。

大森山は1905年(明治38)頃に畑を耕しているちうちに銅製の経筒(12世紀)が発見され、山頂いったいすべて掘りおこされたという。たしかにのっぺりとした印象でいまは送信用のアンテナが数基設置されている。

だが、ここからの眺望はいい!


<長瀞雷神堂の鳥居>
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<黒鳥観音>
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<大森山から>
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