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アラ・ハバキの「道の奥」廻り
旧奥州街道・「蓑ヶ坂」釜沢口
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作成日時 : 2008/07/03 10:49
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明治天皇東北巡幸があった1876(明治9)年の6月から7月にかけては、旧奥州街道がもっとも輝いた
50日間だったでしょう。青森県内にも多くの記念碑が残っている。
《「蓑ヶ坂」までの巡幸の日程》
6月2日東京を出立した明治天皇東北巡幸の一行は日光参拝ののち、
同月13日に奥州路に入り、白河に宿泊。
同月27日宮城県の松島遊覧、
7月4日岩手県中尊寺を見学して旧奥州街道を北上する。
同月10日に一戸を出発。福岡、金田一を通り、
天下の奇観といわれる南部随一の急坂の絶頂
「蓑ヶ坂」
を越えて「駕籠立場」で昼食、
竹林坂を下って三戸に入った。
6月下旬のやや暑さを覚える一日、県境「蓑ヶ坂」を訪ねた。
<青岩橋からの蓑ヶ坂>
県境の川・馬渕川に架かる旧国道4号線青岩橋から岩手県二戸市舌崎地内に入り、右に曲がって再度馬渕川を豊年橋で渡り川口地区に入る。道はすぐに馬渕川に合流する海上川にかかる川口橋にでたが、真新しい川口橋のすぐ下流に古い道路がそのままで、サイカチの大木が海上川を見下ろしていた。
ちなみに旧南部領の三戸通と福岡通の境は海上川だった。
<アップルモニュメントと川口橋傍らのサイカチ>
橋を渡り釜沢地内に入ると、「釜沢用水」の案内板のところで道は二手に分かれていて、新道は平坦地を北へ向かっている。旧道と思われる左手の坂道を上る。
<釜沢用水の坂と月山神社>
月山神社まえを通った旧道は旧釜沢小学校裏手から緩斜面に広がるリンゴ畑のなかを下り、集落の南端に出る。
道の左手に「釜沢城跡と金峰庵」の案内板があり、奥に金峰庵の屋根が民家越しにみえる。すぐに広大な敷地をもつ民家の前に出た。「代官所跡」とある。
案内板には、
<・・釜沢は三戸聖寿寺の寺領となって、その代官がおかれ・・・明治巡幸の際は一行が休憩した場所>
としるしてあった。
斜面の裾に沿っていた道は集落のなかで、分岐した新道と合流し緩やかな坂道で蓑ヶ沢に向かっていく。
右手に「稲荷清水」の看板がある。サクランボの実が赤く色づいていた。
沢づたいの旧道は、すぐに雑草に覆われて道の態をなしていなかった。20004(平成16)年の台風でがけ崩れを起こし、その後修復したはずだが、早春か晩秋でないと道は見えないようだ。
「蓑ヶ坂」入口にある案内板には、
<蓑ヶ坂にさしかかると天皇は馬車から馬に乗り換え、大勢の村人たちが天皇の乗ってきたき車を押し上げたと・・・>
とあり、さらに大ムカデ伝説を記していた。
古人の記した「蓑ヶ坂」
寛政11(1799)年の渋江長伯「東遊奇勝」には、
<みのか坂の道狭険阻にて折曲り、上る頭の上より落ちる斗の大石所々有り、>
とあり、また
享和2(1802)年江戸から蝦夷地エトロフまで往復した時の見聞を記した「東案内記」は、蓑ヶ坂の伝説を記している。
<山路をしばらく行くは箕の峠(蓑ヶ坂)という大坂あり、此坂七まかりと云て奥州すじ(筋)の難坂なり、又往古は此坂壱人旅などはなりかたし、押して壱人にて行くは晴天にても○○を流し、忽ちむら雲出て峠の中より箕(蓑)を着たる化け物来て旅人をとらえ彼の沼へ引き込めし事まま有なり、・・(略)・・、
又此沼より出して魚をとり共食する事ならず食すれば去る事有るなり。>
<釜沢集落>
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